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2011年9月16日 (金)

1985 FZR750(OW74) #21 ケニー・ロバーツ&平忠彦

1985 FZR750 (OW74)
Kenny Roberts&Tadahiko Taira
SHISEIDO TECH21 RACING TEAM YAMAHA

SUZUKA 8HOURS ENDURANCE ROAD RACE

 

資生堂 TECH21 レーシングチーム ヤマハ

鈴鹿8時間耐久ロードレース

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1985 FZR750 (OW74) SPECIFICATIONS
・Engine type : Liquid-cooled.4-stroke.DOHC 5-valve,in-line 4-cylinder.749cm3
・Maximum power output:Over95.6kW(130PS)
・Aluminum Deltabox frame

 

 

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This was an endurance spec TT-F1 factory machine based on the FZ750 production model.
The DOHC 5-valve,in-line 4-cylinder engine was modified from a forward  inclination of 45°to 35° to accommodate the shortening of the wheelbase,and was mounted in a specially designed aluminum Deltabox frame.
Featuring Fresh Air Intake(F.A.I),this machine offered excellebt power and agile handling.
In the 1985 Suzuka 8 hours Endurance Races,an FZR750 raced by Kenny Roberts and Tadahiko Taira displayed outstanding performance despite having to retire because of mechanical trouble in the final phase of the race.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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市販スポーツモデルFZ750をベースに開発した耐久仕様のTT-F1ファクトリーマシン。
DOHC5バルブ・並列4気筒エンジンをホィールベース短縮のため前傾45度から35度に変更し、
専用設計のアルミデルタボックスフレームに搭載
F・A・I(フレッシュ・エア・インテーク)も採用し、卓越したパワーと軽快な操縦性を発揮する。

日本のファクトリーレーシングモーターサイクル”0W74”

 

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「ケニーより2秒も遅かったのにケニーの方がタイヤの減りが少なかった。非常に丁寧なアクセルワークをすると改めて感じた。」
平忠彦

 

1985年、鈴鹿8時間耐久は開催前から異常な盛り上がりをみせていた。

 

1983年にフレディー・スペンサーと壮絶なワールドグランプリのチャンピオン争いの末、
引退した通称”キング”ことケニー・ロバーツが鈴鹿8時間耐久にやってくるという。
しかもペアライダーは全日本500ccクラスで2連覇を達成している平忠彦という布陣である。
人気、実力とも申し分ない夢のコンビが夏の鈴鹿で実現した。

 

しかも彼らの乗るマシンはライトパープルに塗られ、
当時はまだサーキットに存在していなかった3人のハイレグ姿のキャンペンガールに囲まれていた。
これに対して多くのレース関係者が顔をしかめた。
”あの”キング”ケニーがこんな色のマシンに乗るのか・・。”

 

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(イラストはオクさん提供)

 

 

しかし、8耐に魅了されたファンにはこの異色コラボは斬新に映った。

 

彼らのチームのスポンサーは化粧品会社、資生堂であった。
男性化粧品の新ブランド、"TECH21"のイメージに”スピーディさ”があった。
これが当時、全日本ロードレースの頂点で活躍し、
世界グランプリに向けて羽ばたこうとしていた平忠彦と重なった。
甘いマスクが女性ファンを惹きつけ、身長180センチ、体重70キロ、モデルとしても申し分なかった。

 

ケニーは正直、気乗りしなかった。
"キングケニーが乗ってくれるなら、ビッグスポンサーがつくんだ。"

引退して2年以上たったケニー・ロバーツは現役当時の体を作って、真夏の鈴鹿サーキットに現れた。

 

マシンは当時発売されて間もない水冷FZ750エンジンをベースとしたヤマハワークス製FZR750。
ライトパープルの車体にライト周りはいわゆる”水中メガネ”のカウル、そして黒ゼッケンに白文字の”21”。
優勝候補の筆頭に挙げられた。

 

初めての鈴鹿、2年のブランク・・
キングケニーはナーバスになるどころか、こう言い放つ。
”全てのセッテングは平に合わせてくれ。”

公式予選、当初の予想を裏切る事もなく、ケニー・ロバーツ&平忠彦の資生堂ヤマハ"TECH21"チームはホンダワークスのエースチーム ワイン・ガードナー&徳野政樹組より1秒近く速いレコードタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得。

 

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決勝当日、午前11時30分、カウントダウンとともに1985年鈴鹿8時間耐久のスタートが切られ、一斉にライダーがマシンに駆け寄る。

スタートからわずか数秒、15万6千人もの観客達が騒然となる・・。
ゼッケン21、”キングケニー”の乗る資生堂ヤマハ"TECH21"チームに火が入らない・・。

 

"TECH21"FZR750がその咆哮を轟かせたのはほぼ最後尾になってからであった。

 

1ラップ目 35位でグランドスタンド前に戻ってきたケニー・ロバーツ。
何故、この男は”キング”と呼ばれているのか・・。
その答えはここから読み取る事が出来る。

2ラップ目 28位
5ラップ目 12位
8ラップ目 7位
13ラップ目 4位
18ラップ目 3位
20ラップ目 2位

わずか20ラップあまりで50台ものマシンをゴボウ抜きしたケニー・ロバーツ、現役を退いてもなお”キング”の走りを真夏の鈴鹿で披露する。

 

約1時間後ケニーはピットイン、全日本の若きエース平忠彦にバトンを渡す。

”キングケニー”のペアライダー平忠彦、その走りはすでに世界レベルといっても過言ではなかった。
1時間後40秒あったガードナー&徳野組の差をつめてゆく。
ガードナー仕様のマシンに苦しむ徳野を尻目に2~4秒上回るペースで周回、38周目、ついにトップに躍り出る。

6時間目には同一周回するマシンはなく、2位、ガードナー&徳野組をも遥か後方を走行している。

 

レースも残り1時間、ケニーからタイラにライダー交代。
夕闇の鈴鹿をゼッケン21資生堂ヤマハ"TECH21"チーム 平忠彦、安定した走りをみせゴールを目指す。

この時、多くの観客が”ケニー&タイラ”の資生堂ヤマハ"TECH21"チーム勝利の姿を思い描いたに違いなかった。
しかし、午後7時すぎ、残り29分、181ラップ目 鈴鹿の魔物が突然、牙を剥く。

 

”タイラのマシンが帰ってこない。。”
平の乗る”TECH21”FZR750が突然のスローダウン。

走行ラインを右に寄せ、何度もリア周りに視線を落とす平忠彦。
マシンの状態を確認するようにスロー走行で平忠彦がホームストレートに戻ってくる。

コンクリートウォールにマシンを傾け、茫然と事実を受け止める平忠彦。

 

”ケニー&タイラ”、資生堂ヤマハ"TECH21"チームの闘いはここで終わった。

午後7味30分、最後の最後までレース諦めなかったホンダのワイン・ガードナー&徳野政樹組がトップでチェッカー。

 

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( 1985 HONDA RVF750 ワイン・ガードナー )

 

炎天下の中、連続走行・水分補給をろくに獲る事なく、その鬼人のような走りでトップを走るTECH21チームにプレッシャーをかけ続けていたガードナー、レース後、ひとりでマシンを降りる事が出来ない位、衰弱しきっていた。

 

 

 

 

 

1985年TECH21チームのリザルトは17位

Response“キング”ケニー・ロバーツ…8耐出場のきっかけ「後戻りできなかった」 インタビューその1

Responseケニー・ロバーツ “汗まみれになった1着のツナギ” インタビューその2

Response"キング"ケニー・ロバーツ「リタイヤをしてはじめて、偉大さを知った」

1960年生まれの70's~80'S”YAMAHA FZ750 Part2”

 

 

 

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1985年、夏の鈴鹿で見せた”ケニー&タイラ”の走りは現在でも伝説として語り告がれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

YOU TUBE ”1985 YAMAHA FZR750 8耐参戦車”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマハ発動機”DOHC5バルブエンジンと4ストロークレーサー ”
Responce"FZR750(OW74)画像集"


模型製作記”TECH21 YAMAHA FZR750'85 #21 平忠彦/K.ロバーツ ”Part1 

Part2  Part3

 

 

 

 

 

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通称”水中メガネ”
ライトまわりの造形は市販車FZ750の面影を残す為、四角いデザインとなった。

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FフォークはΦ41
FディスクΦ320
キャリパーは着脱しやすいようにサポートを介してピン付けのシャフト止め
Fタイヤサイズ 3.25/4 70-17

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クイックチャージャー給油口

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アルミデルタボックスフレーム
ピポット部はアルミ部材から削り出したもの

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スイングアーム
メインパイプの厚みは58mm

Rタイヤ 3.70/7.00-18
ホィール 前後マービック

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Rサスはボトムリンク式でマウント部は目の字

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くろすぴーのブログ” フジミ模型 1985 YAMAHA FZR750. TECH21 Shiseido レーシングチーム 鈴鹿8耐仕様”

今日のブライトロジック!!”YAMAHA Tech21 完成です。"

 

 

 

 

 

F1撮影旅日記と、あれこれ” 平忠彦さんのアプリ発売! ”

 

 

 

 

 

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2013 鈴鹿8耐にケニー・ロバーツ氏がゲストとして来日されました。

その時の風景を画像で御覧下さい。

RACERS"'13鈴鹿8耐トークショー報告 "

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おまけ・・

当時、CLEVER WOLF(クレバーウルフ)さんより

FZ400R用、1985FZR750のレプリカカウルが発売されておりました。

ノーマルカウルの上にそのまま装着するモノでした。

ブルーパープルの雑誌広告がマブしかった。。

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画像は2004年、Ryosei零号機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ・・その2

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2015年はTECH21参戦開始より30周年。

鈴鹿8耐、歴史あるレースだから、異業種巻き込んでレジェンドチーム復活!・・ってのも観てみたいですネ。

(昔のレースクィーンはタスキ掛けだったんだな。。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80'S BIKE"1985 FZR750(OW74) TECH21 ケニー・ロバーツ&平忠彦" から再編集

 

 

 

 

 

"FZR750(OW74)1985"もっと大きい画像を見たい方はコチラコチラをクリック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”Kenny Roberts”LINK

1983 YZR500(OW70) #4 Kenny Roberts

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SUZUKA 8HOURS ENDURANCE ROAD RACE

2013年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 画像集

”鈴鹿8耐への挑戦” HONDA耐久レーサーの進化を画像で追ってみました

2012 HONDA CBR1000RR J Rea/Kousuke K.Akiyoshi/T Okada ジョナサン・レイ/秋吉耕佑/岡田忠之

2011 HONDA CBR1000RR K.Akiyoshi / R.Kiyonari / S.Itoh  秋吉耕佑 / 清成龍一 / 伊藤真一

2010 HONDA CBR1000RR R.Kiyonari / T.Nakagami / T.takahashi  清成龍一 / 中上貴昌 / 高橋巧

2010 KAWASAKI ZX-10R T.Serizawa/Y.Konno/S.Takeishi  武石伸也 / 芹沢太麻樹 / 今野由寛

2009 SUZUKI GSX-R1000 D.Sakai / K.Tokudome / N.aoki  酒井大作 / 徳留和樹 / 青木宣篤

2008 HONDA CBR1000RRW Ryuichi Kiyonari / Carlos Checa  清成龍一 / カルロス・チェカ

2007 SUZUKI GSX-R1000 Yukio Kagayama / Kousuke Akiyoshi  加賀山就臣 / 秋吉耕佑

2006 HONDA CBR1000RR Takeshi Tsujimura / Shinichi Itoh  辻村猛 / 伊藤真一

2005 HONDA CBR1000RRW Tohru Ukawa / Ryuichi Kiyonari  宇川徹 / 清成龍一

2004 HONDA CBR1000RRW Tohru Ukawa / Hitoyasu Izutsu 宇川徹 / 井筒仁康

1993 HONDA RVF750 Eddie Lawson / Satoshi Tsujimoto  エディ・ローソン / 辻本聡

1992 HONDA RVF750 Wayne Gardner / Daryl Beattie  ワイン・ガードナー / ダリル・ビーティー

1991 HONDA RVF750 Wayne Gardner / Mick Doohan  ワイン・ガードナー / ミック・ドゥーハン

1990 HONDA RVF750 Wayne Gardner / Mick Doohan  ワイン・ガードナー / ミック・ドゥーハン

1990 YAMAHA YZF750 (OWB7) Tadahiko Taira / Eddie Lawson  平忠彦 / エディー・ローソン

1987 YAMAHA YZF750 (OW89) Kevin Magee / Martin Wimmer  ケビン・マギー / マーチン・ウイマー

1985 YAMAHA FZR750 (OW74) Kenny Roberts / Tadahiko Taira   ケニー・ロバーツ / 平忠彦

SUZUKA 8HOURS ENDURANCE ROAD RACE

2011 HONDA CBR1000RR K.Akiyoshi / R.Kiyonari / S.Itoh

2010 HONDA CBR1000RR R.Kiyonari / T.Nakagami / T.takahashi

2009 SUZUKI GSX-R1000 D.Sakai / K.Tokudome / N.aoki

2008 HONDA CBR1000RRW Ryuichi Kiyonari / Carlos Checa

2007 SUZUKI GSX-R1000 Yukio Kagayama / Kousuke Akiyoshi

2006 HONDA CBR1000RR Takeshi Tsujimura / Shinichi Itoh

2005 HONDA CBR1000RRW Tohru Ukawa / Ryuichi Kiyonari

1993 HONDA RVF750 Eddie Lawson / Satoshi Tsujimoto

1992 HONDA RVF750 Wayne Gardner / Daryl Beattie

1991 HONDA RVF750 Wayne Gardner / Mick Doohan

1990 YAMAHA YZF750 (OWB7) Tadahiko Taira / Eddie Lawson

1987 YAMAHA YZF750 (OW89) Kevin Magee / Martin Wimmer

1985 YAMAHA FZR750 (OW74) Kenny Roberts / Tadahiko Taira

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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80年代以降のモーターサイクルレーサーの画像を中心に集めてみました。

8901 (150x114) 1992 (150x113) 8834 (150x110) zx_rr (150x110)

"Motorcycle racers Photograph album"

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